運と金運の風水|「運がいい」の中身から宝くじ・置物まで順にまとめて見る
結論から言いますね。運と金運の風水ってのはね、先に「運がいい」の中身を決めて、そのうえで土地と建物を見て、置物や色は最後の最後、という順番なんですよ。
風水は、運を引き寄せる方法の「全部」じゃない
風水に興味を持ってくれてる人の多くはね、何かを置くことで運を引き寄せる方法、くらいに思ってるわけです。確かにそれで間違いじゃないんだけど、全部でもないんですよ。
風水とは、環境構築の体系なんです。風と水ってのは、今の物理学の言葉に言い直すと、空気と水のこと。その流れは大地の形によってある程度決まってきて、その中から、人が安全に暮らせる場所を探す。そこが風水の出発点なんですね。詳しくは「風水とは何か|家に何かを置くだけではない「環境構築の体系」」に書きました。
だから、風水師として私がアドバイスできるのは、環境構築の話なんです。置物の話は、そのずっとあとです。
「運がいい」の中身は、人によって違う
運がよくなりたいって言って、風水に頼ってくる人はたくさんいるんですよ。でもね、あなたが思ってる「運がいい」ってのは、どういうことを指してるのか。まずそれを言葉にするところから始めないといけないんです。
今から成り上がろうと努力してる人にとっての運がいいってのは、隠れた努力を、評価につながる上司に実は見てもらっていて、引き立てられること。ところがね、経営者や建築現場の人は、何も起こらないことが運がいいんです。トラブルや事故が起きたら、工期が延びちゃうでしょ。
運ってのは、ある目的に対して、人や物や出来事がどう運ばれていくか、ってことなんです。大事なのは「ある目的に対して」ってところ。ふかふかの布団で眠りたくて布団を干したのに、昼過ぎに雨が降ってきたら、その目的にとっては運が悪かったわけ。
運がいいってのは、大きくまとめると2つしかないんです。思った通りになるか、健康で長生きか。風水ではこれを、成敗、富貧、寿夭、吉凶、貴賤の5つに分類してます。自分の「運がいい」が言葉にならない人は、「「運がいい」とは何か|風水で家を整える前に決めること」から読んでみてください。
運を作っているのは言葉。家は習慣のタネ
じゃあ、住む場所が運にどう関わってくるのか。私はね、運を作ってるのは言葉だと考えてるんです。言葉ってのは声だけじゃないですよ。頭の中に湧いてくる言葉、文字、表情、ジェスチャー、選択も含みます。言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は性格となる。
そして住む場所ってのは、毎日の行動の母艦。つまり、習慣のタネなんです。玄関で「よし、今日もやるぞ」と出ていくのと、「はぁ、めんどくせえ」と出ていくの。1日だけなら大差ないんですよ。でも毎日でしょ。
せっかく夢に向かおうとする時に、住まいが障壁になってることはいくらでもあるんです。極端に言えば、マグロの漁師になりたいのに山に住む、木こりになりたいのに海辺に住む。財を夢見ているのに、反財の地、反財の建物に住んでいると、趣味に凝ったり、職人になったりする。金よりも手に職、突き詰めることのほうに人生の価値がある、って生き方ですね。それ自体は悪くないんですよ。
金運を上げたい人に、最初に聞くこと
「金運を上げたいんです」って言われたら、私は「あなたはお金の機能って答えられますか?」って聞き返すんです。
お金って、3つの働きをしてるんですよ。一つ目は価値の尺度で、物の値段を測る物差し。二つ目は交換の手段で、売り買いの仲立ちになるもの。三つ目は価値の貯蔵で、価値を取っておいて、将来に持ち越せること。
この3つを自分が使えるようになるってのが大事なんです。価値の尺度が使える人は、価値を人に伝えられる。人に価値を伝えられるなら、その時点で金運がある。交換の手段が使える人は、仲立ちをすることがお金になると知っている。価値の貯蔵が使える人は、たまっているという状態が、もう未来の生活を確定させると分かっている。これが「金運がいい」ことの正体でしょう。これは験担ぎとか、スピリチュアルの人が言う「お金は感謝する人を好きになる」みたいな話とは違いますからね。
そのうえで、「この3つのうちどれのことを言って、金運という言葉を使っているの?」って聞く。「将来が不安で、お金がたまってほしい」と言われたら、将来が不安ってのはどう不安なの?って聞いていく。そこで「上司とうまくいっていない。いつ辞めても大丈夫なようにお金をためたいのが本音」と出てきたら、本当の問題は金運じゃなくて、上司とのコミュニケーションなんですよ。
風水ってのは、目上の人に引き立てられるのを強くしたり、人からお金をいただいて何かを売るのを強くしたり、自分の知恵やコミュニケーションをよくしたり、いろんな種類の良さを引き出せます。うのみにして「金運だね。じゃあ財運を高めればいいじゃん」って家の造りにしてたら、私は間違えてたかもしれない。詳しくは「風水で金運を上げたい人へ|お金の機能と本当の問題」にあります。
風水で家を選べば、宝くじは当たるのか
風水で家を選んだら、宝くじが当たったり、お金持ちになれたりするのか。期待するのは自由です。ただね、これは確率統計の話なんです。「この家に住めば絶対そうなる」なんて言い出したら、それは怪しいと思ってください。
風水で家を選ぶってのは、まず、そういうポテンシャルを持った家に住んでいる、ってことなんです。宝くじは事故と一緒。交通事故と同じ。当たるわけよ。そういうのも引き寄せることになる。
お金持ちになるかどうかは、スケールの話です。あなたのスケールがどんどん大きくなれば、そうなるでしょう。ただ、お金持ちってのは、そんなにざっくりお金持ちになるとは思ってないんです。きっちり計算してる。住む家がよくても、本人が何もしなかったらお金持ちにならないのかって? そんなの当たり前でしょ。
風水を見てもらって、何も起きなかった。それは「運がいい」んですね。夢に向かって何も変わらないのは、本人が何もしなかったからです。新幹線で大阪から博多へ行くとして、切符も買った、お弁当も買った、準備は全部整えた。それでも新幹線に乗らなかったら、博多には着かないでしょ。住まいってのは、あなたが動いてるときに、その動きを後押ししてくれるものなんですね。くわしくは「風水で家を選べば金運は上がる?|宝くじは事故と同じ」で。
お金に関わるのは、土地のまわりの「水」
風水ではね、お金に関わるのは富貧で、水の善し悪しが富貧をつかさどるんです。
土地のまわりの河川、海沿い、道路、線路をまとめて「水」として見ます。水ってのは「流通」のことなんですよ。川が自分の住むエリアに対して巻くように進んでいるのか、反るように進んでいるのか。流れる水の多さ、速さ、清さも見ます。包(ほう)では流れの中で財が残りやすくて、背(はい)では財がどんどん流れ出ていく。川や道路が曲がっているところの外側は、背になってるところです。ただし内側でも、ほかの条件によってはだめな場合があります。「土地の風水|川と道路のカーブは外側を避けて内側を探す」に書いています。
黄色い物、観葉植物、玄関マットの答え合わせ
ここで、よく言われる置物や色の風水を答え合わせしておきますね。
玄関に黄色い物を置くと金運が上がる。
意味がないことはないんです。ただし、「金運って何?」と説明できなかったら、何をやってるの?って話なんですよ。
トイレに黄色いものを置くと金運が上がる。
それは嘘です。気分です。
玄関に観葉植物を置くと良い。
別にどうでもいいです。
玄関マットを敷くと、悪いものが家に入らない。
悪いものというか、ゴミが家に入らないんじゃない? ってくらいの話です。
家を整える順番。置物は最後の最後
カーテンの色とか玄関マットってのはね、料理で言ったらパセリなんですよ。私たちが先に見てるのは、皿のほうなんです。どんなに美味しいフレンチも、タッパーに盛り付けたら台無しになっちゃうでしょ。
形が悪いものは、理気でも、置物や家具でも補えないんです。ここでいう形ってのは、建物のまわりの道路とか、ほかの建物、地形みたいに、目で見てわかる形のこと。理気ってのは、目に見えない気の働きを、方位や時間の理論を使って読むものなんですよ。
私が家を見る順番は、エリア、住む場所、建物の周辺、建物、建物の中、配置。カーテンや置物は、いちばん最後の「配置」で考えることなんですね。大地がよくても、建物がよくなければ、成功はなく、じり貧になっていきます。人生の中での運勢を支えることができるのは、土地がいいかどうかなんですよ。順番は「風水で家を見るなら、カーテンの色や玄関マットは最後の最後」にまとめました。
だからといって、色や家具の配置に意味がないわけじゃない。見る段階が違う、ってことです。配置の工夫は、住む家を選んだ後の話。選ぶ段階で、外の形や建物の条件を見ることの代わりにはなりません。
見る順番を、ひとことでまとめると
運と金運を風水で見る順番は、こうです。
- 「運がいい」の中身を、自分の言葉にする
- 金運と言うなら、お金の機能のどれのことかを決める
- 土地と建物を見る(エリア、住む場所、建物の周辺、建物、建物の中の順)
- 土地のまわりの水の善し悪しを見る
- 置物や色は、最後の最後
土地の形を見たい人は「土地の風水|避けたい土地の形をまとめて見る(T字路・カーブ・旗竿地・三角)」、建物の中を見たい人は「間取りの風水|玄関・トイレ・浴室・キッチン・寝室を順にまとめて見る」へどうぞ。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
