土地の風水|避けたい土地の形をまとめて見る(T字路・カーブ・旗竿地・三角)
土地の風水を一つにまとめますね。結論から言うと、風水では、家を建てる前に土地を見ます。土地を決めた瞬間に、風水の8割が決まっちゃうからです。
この記事では、これまでお話ししてきた土地の話を、順番に並べ直します。
土地を決めた瞬間に、8割が決まる
風水ではね、見えるもの(巒頭(らんとう))と見えないもの(理気(りき))を、8対2で考えるんです。巒頭ってのは、山や地形、建物のように、目で見てわかる形のこと。理気は、目に見えない気の働きを、方位や時間の理論で読むものです。
巒頭は、土地を決めた時点で決まっちゃうんですよ。建物の段階で選べるのは、残りの2、つまり玄関と門の向きだけ。だから、土地を決めた瞬間に、8割が決まるわけです。人生の中での運勢を支えることができるのは、土地がいいかどうかなんですね。基本的に、庶民に大地はいじれません。
私が住まいを選ぶときは、エリア、住む場所、建物の周辺、建物、建物の中、配置の順に見ます。この記事で扱うのは、そのうちの「建物の周辺」、つまり土地のまわりの形と、土地そのものの形です。
空間を「生気」と「殺気」に分けて、殺気を避ける
風水ではね、空間を二つに分けて考えるんです。生気を帯びた空間と、殺気を帯びた空間。家は空間の中に建てるものだから、住むなら生気を帯びた空間のほうがいい。そのために、まず殺気を帯びた空間を避けるわけ。
目に見える殺気の形として、私は次の五つを挙げてます。
- 鋭い角が向かってくる形
- 弓を引いたように、反った線が向かってくる形
- 矢が向かってくる形
- 頭の上から何か落ちてきそうな形
- 足元から突き上げられそうな形
この五つの形がね、実際の土地では、T字路の突き当たりやカーブの外側、崖などの条件として現れるんですよ。旗竿地と三角の土地は、五つの形とは別に、そう言われている話です。
矢が向かってくる土地|T字路の突き当たりと袋小路
いちばんわかりやすいのは、T字路の突き当たりです。建物の正面に向かって道路が一直線に伸びてきて、建物の前で突き当たってる土地ね。建物に向かって矢が飛んでくる形です。ブレーキの利かない車がその道をまっすぐ走ってきたら、必ず突き当たりの建物にぶつかるでしょ。
なんでかは分からないんだけど、気ってのはまっすぐ進むっていうセオリーがあるんです。そして、道の上に乗った気は、必ず突き当たりに当たる。だから突き当たりには、住む人が受け流しきれないほどの気が集まってきて、トラブルや事故が増えて、病気にもなりやすくなります。
そこで起きるのは、怠惰なんですよ。よほどの情熱、誇りを持って仕事をしてる人じゃなければ、一つ一つの行動がめんどくさいなってところから出発しちゃう。お店なら、働く人が辞めていくし、お客さんもあまり居つかない。これはね、そういう場所をいくつも観察してきた結果の知見なんですけど、T字路の先にある店は、結構な確率で20年以内に撤退してます。「必ず」ではありません。
怖いのは、陣取る場所を間違えると、メリットが得られないだけじゃなくて、自分にデメリットが降りかかってくることです。動くのが億劫なのって、一回一回の差は数秒、数分かもしれない。でも、これを20年、30年と続けたら、どれだけの差になると思います? しかも急激な変化なら人は気づきやすいけど、じわじわ続くと、撤退せざるを得ないところまで行くのに、実感が湧かないんですよ。
同じ「矢」の形に、袋小路の一番奥があります。行き止まりの道は、静かでよさそうに見えるでしょ。でもその一番奥の建物には、道路がまっすぐ向かってくる。静かかどうかと、この形が持つ意味とは、別の話なんです。建物と建物の隙間の正面もそう。高いビルが二棟並んで、そのちょうど正面にある土地は、細長い隙間が一本の棒のようになって向かってきます。
マンションの廊下の一番奥の部屋も、T字路の突き当たりや袋小路の一番奥と同じように考えてかまいません。詳しくは「T字路の突き当たりの土地は風水でなぜ避けるのか」でお話ししています。
道の一番最後に住む|旗竿地
旗竿地は、風水では最悪です。袋小路の一番奥と同じような考え方で、道の一番最後ってことになるんですよ。
旗竿地には、必ず道(竿の部分)があります。その道がかかるところは、風水上よくないとされてるんです。だから、そこに建物がかからないように、家を建てないといけない。そのうえ、道が最後に到達する場所だから、終着点って意味になっちゃうわけ。
そうするとね、そこに住む人は、いろんなところで自分が終着点になりやすい。仕事で面倒なことの最後の後始末を押しつけられる。家族の問題を一人で抱える。そういうこともそうなんですよ。旗竿地に住むと、外に出なくなるか、逆に、帰ってこなくなるか。そういう運だったから、そういうところを選んだんでしょ、って話なんですよ。
じゃあ竿の道をよけて建てればいいのかっていうと、それでもダメなもんはダメ。変な期待はさせたくないので、ここははっきり言っておきます。もう住んでいる人は、どうしたいかによります。マイナスを0に近づけることはやれる。でも、プラスを生み出してくださいと言われても、できないことのほうが多いんです。詳しくは「旗竿地は風水で最悪です|運が悪いから、そんな所が欲しくなる」に書いています。
弓を引いた形が向かってくる土地|川や道路のカーブの外側
川や道路が曲がっていたら、外側を避けて、内側を探します。道路には、線路や高速道路も入ります。カーブの外側は、五つの形のうち「弓を引いたように、反った線が向かってくる形」です。
風水ではね、土地のまわりの河川、海沿い、道路、線路をまとめて「水」として見るんです。水は「流通」のことで、水は財をつかさどります。財がどうなるかは、流れの形が土地を包んでいるか背いているか、水の多さ、速さ、清さで決まる。カーブの外側ってのは、その「背」になってるところです。
理由は、気と水の性質から説明できます。川に沿って進んできた気は、川が曲がってもまっすぐ進もうとするから、曲がりの外側に強く当たる。それから、川の曲がりの外側は流れが速くて、岸がどんどん削られる。内側は流れが遅くて、土や砂が積もっていきます。気には、同じもの同士が集まっていく秩序を保つ働きがあるから、外側の岸が削られているなら、その外側の陸地も削られる、って考えるんですね。道路にも同じ秩序が働くので、道路のカーブの外側も削られて、内側には集まってきます。
お金も流れですよね。カーブの外側は流れる量が多いから、お金はたくさん入ってくる。でも、すぐに出ていきます。内側は流れがゆっくりで、お金がたまっていく。
ただし、内側なら安心、ってわけじゃありません。内側であっても、ほかの条件によってはだめな場合があります。詳しくは「土地の風水|川と道路のカーブは外側を避けて内側を探す」で。
土地の形そのもの|三角と台形
三角形の土地は、風水ではよくないと言われてます。ノイローゼになりやすい、頭に支障をきたすことが多い、と。ここは「言われている」とお伝えしておきますね。三角形の土地に住んだら必ずそうなる、って話じゃないんですよ。そして、なんでそうなるのかは、分かりません。風水ってのは、観察された結果をまとめたものだからです。
人はね、飲める水が湧く所の近くに住み着いて、高台を求めた。人が増えると、高貴な人は高台に、貧しい人は水の近くで田畑を作るようになる。そこから、どういう土地だと出世して、どういう土地だと失脚するのか、比べるようになった。その積み重ねが風水の体系なんです。理屈が分からなくても、そういうことが多いと言われてる、ってことですね。
三角形には、目に見える困りごともあります。四角形に作ろうとすると、三角のところが絶対に余る。そこを有効に活用しようとしても、なかなかできません。つまり、その使えない土地の分、余計にお金を払ってるってことです。
四角い土地だけ選べばいいのかというと、そうもいかない。正方形の土地は、分譲地以外ではあまりありえないんです。分譲地でも、なかなかない。だから台形の土地は結構ありうる。それでも、鋭角になってるところは使いにくい。ただし、台形の鋭角の影響は、三角形よりは弱いんですよ。影響としては小さいものになります。詳しくは「三角の土地は風水でよくないと言われる|台形の土地との違い」で。
鋭い角が向かってくる土地
まわりの建物の角が向かってくる場所は、殺気を帯びていて、トラブルが絶えなくなるんです。鋭い角ってのは、特に90度以下の角のこと。よくある長方形の建物の角も90度だから、当てはまるんですよ。
頭の上と足元|崖と、一棟だけ高い建物
表から見た建物はきれいでもね、裏に回ると急な崖がそびえていることがあるんですよ。「頭の上から何か落ちてきそうな形」です。背後に急な崖がそびえている家、つまり崖の下の家は避けます。崖の上に建つ家も、同じように避ける。隣の家の瓦が傷んで、今にも落ちてきそうな状態も同じです。
もう一つが、一棟だけ高い建物と、丘の頂上。まわりの家がみな低い中に一棟だけ高い建物が建っているとね、下から突き上げを食らいそうな形になるんです。丘の頂上に建つ家も同じ。「足元から突き上げられそうな形」ですね。
地図で見て、現地で確かめる
T字路やカーブ、袋小路は、地図の航空写真で、家にいながら確かめられます。私も動画で説明するときは、国土地理院が提供している地理院地図を大きく表示して見てるんです。
一方で、建物の高さや崖は、上からの写真じゃわからない。募集情報の写真ってのは、たいてい建物の表側から撮られてるので、写らない横や裏は、現地で見ておく。ただし、よその敷地に入ったり、危ない場所に近づいたりしてまで見る必要はないですからね。国が出している災害リスクの地図は、ハザードマップの入口から開けます。
T字路の突き当たりやカーブの外側みたいに、地図を見て自分でも分かる形はあるでしょ。でも難しいのは、複合的に見るところなんです。道路なら、道が1本しかなければ簡単。だけど実際は、近くに川も流れてるし、道路も1本2本じゃない。高低差もある。そういうのを複合的に見ていくわけ。
土地の形は、置物や家具じゃ補えない
形が悪いものは、理気でも、置物や家具でも補えないんです。だから、形は選ぶ段階で見ておくしかありません。カーテンの色や玄関マットなんてのは、最後の最後。料理で言ったらパセリみたいなもので、私たちが見てるのは皿のほうです。どんなに美味しいフレンチも、タッパーに盛り付けられたら台無しでしょ。詳しくは「風水で家を見るなら、カーテンの色や玄関マットは最後の最後」でお伝えしています。
そして、土地がよければそれで終わり、でもありません。大地がよくても、建物がよくなければ、成功はなく、じり貧になる。土地の次は、玄関と門の向きを見ます。向きについては「風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物です」でお話ししています。
ここで挙げた形に当てはまらなかったからといって、その土地が安全だと保証されるわけじゃないんです。あなたの暮らしの目的に合う土地だと決まるわけでもないからね。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。
