最新記事 風水師 福満寿徳
風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物です
結論から言います。物件資料に書いてある「南向き」は、風水の「向き」ではありません。
不動産屋さんや建築屋さんの「向き」は、いちばん光を取り入れられる方向、つまり日当たりのよい窓の向きです。風水でいう「向き」は、玄関と門が向いている方向、玄関から外へ出ていく方向です。
同じ「向き」という言葉を使っていても、見ているものがまったく違います。ここを取り違えたまま物件を選ぶと、「南向きだから大丈夫」と思って、風水ではよくない向きの家を選んでしまうことがあります。
同じ家でも、不動産屋さんは「南向き」と呼び、風水では「北向き」と見ます。
同じ家でも、答えが変わる
たとえば、南に大きな窓があって、玄関が北を向いている家。不動産屋さんは「南向きの物件」と紹介します。風水では、この家は「北向き」と見ます。
「南向き」と書いてあるから安心、とはなりません。風水で見る向きと一致しない場合があります。日当たりがよいことと、風水でよい向きであることは、別の話です。
向きは、成功するか失敗するかに関わる
風水では、向きは「成功するか、失敗するか」を左右するものです。よくない向きを選ぶと、何をやってもうまくいきにくくなります。
私は、玄関と門の向きを、遁甲家相盤という盤で見ています。玄関の向きと盤の組み合わせには、とくによい組み合わせが16、とくに悪い組み合わせが24あります。この組み合わせに当たると、普通の組み合わせとは段違いに影響が出ます。
ところが、売りに出ている物件や賃貸の物件は、この組み合わせを意識して建てられていません。だから、確かめてみないと分からないのです。
同じ向きでも、時代によって良し悪しが変わる
もう一つ、知っておいてほしいことがあります。建物の盤は、建てられたらずっと同じではありません。
風水では、20年ごとに時代の巡りが変わると考えます。同じ向きの家でも、いつ建てられたか、今がどの巡りかによって、格が変わります。2024年からは新しい巡りに入り、有利な向きと不利な向きも入れ替わりました。
今の巡りでは、北向きが有利になります。ただし、北向きなら何でもよいわけではありません。玄関まわりとの組み合わせ次第です。「何年か前に、いい向きだと言われた」という家でも、今もそうだとは限りません。
向きの前に見ること、向きの後に見ること
私は物件を、大きいところから順に見ます。
- エリア
- まわりの環境(地形、道路、川、建物)
- 玄関と門の向き
- 玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ
- 間取り
向きは、その真ん中です。
どんなに向きがよくても、まわりの環境が悪ければ活かせません。逆に、土地がどんなによくても、建物がよくなければ、うまくいかずに少しずつ苦しくなっていきます。そして、どんなに土地や向きがよくても、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせが悪いと、台無しになります。風水ではこれを黄泉八殺(こうせんはっさつ)と呼びます。
カーテンの色や玄関マットは、最後の最後です。料理でいえばパセリのようなもので、どんなにおいしいフレンチでも、タッパーに盛れば台無しです。先に見るべきは、皿のほうです。
引っ越しなら、今の家の向きも見ておく
引っ越しを考えているなら、新しい家だけでなく、今住んでいる家の向きも見ておいてください。
今の家が、あなたにどんな運勢をもたらしてきたか。それが、新しい家を選ぶときの基準になります。今の家がよい家だった場合は、新しい家も同じかそれ以上の家を選ばなければいけません。今の家より格の低い家に移ると、運が悪くなったように感じてしまうからです。
反対に、今の家がよくない家だった場合は、新しい家で改善できる余地があります。今の家と新しい家は、切り離して考えられないのです。
物件資料で、まず確かめてほしいこと
物件資料の「南向き」を見て決める前に、次の2つを確かめてください。
- 玄関がどちらを向いているか:間取り図に方位の印があれば、玄関から外へ出ていく方向が、どの方位かで分かります。
- トイレがどこにあるか:玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ(黄泉八殺)は、最低限ここだけは見ておいてほしいところです。
住所と間取り図があれば、この2つは図面の段階で確かめられます。私がオンラインで物件を見るときも、まずはここから絞り込みます。
契約の前に、一度だけ見てもらってください
向きは、建ててから、借りてから、変えることがとても難しいところです。形の悪いものは、置物や家具では補えません。
だからこそ、選ぶ前に見ることが大事です。その向きが今の時代に合っているか、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせはどうか。ここから先は、風水師に見てもらうのが確実です。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。