間取りの風水|玄関・トイレ・浴室・キッチン・寝室を順にまとめて見る
間取りの風水ってのはね、間取りの中ではトイレ、浴室、キッチン、寝室の順に見るんですよ。ただし、その前に土地と、玄関と門の向き、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせを見ます。間取りは、物件を見る順番の最後のほうなんです。玄関は、その途中の話になります。
間取りは、物件を見る順番の最後のほう
私が物件を見るときは、エリア、まわりの環境、玄関と門の向き、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ、そして間取りの順に見ます。土地と向きを見てから、ようやく間取りに入るわけ。
間取りの見る順番だけ知りたい方は「風水で間取りを見る順番|トイレ→浴室→キッチン→寝室」へどうぞ。
住まいを選ぶときはね、エリア、住む場所、建物の周辺、建物、建物の中、配置の順に見るんです。大地がよくても、建物がよくなければ、成功はないんですよ。じり貧になる。土地のまわりの形については「土地の風水|避けたい土地の形をまとめて見る」で、玄関と門の向きについては「風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物です」でお話ししています。風水でいう向きってのは、募集広告の「南向き」とは別物なんですよ。
間取りの中で、最初に見るのはトイレ
間取りで最初に見るのはトイレです。ここでは二つ見ます。一つは玄関の向きとの組み合わせ。もう一つは、家の真ん中にないか、です。
玄関の向きとトイレの組み合わせ|黄泉八殺
玄関がどの方角を向いているかによって、その家で特に気をつけるべき方位が決まるんです。この方位を黄泉八殺(こうせんはっさつ)って言います。その方位に水回りがないかを確かめる。対象は水回り全般で、代表的なのがトイレね。
どんなに土地がよくても、どんなに建物の向きがよくても、黄泉八殺の方位にトイレなどの水回りがある家ではね、事故が起こる確率が増えて、人間関係のトラブルに巻き込まれやすくなって、病気にもなりやすくなるんです。命に関わることもあります。昔に比べたら、今は黄泉八殺の悪さはそこまで強くは出ません。トイレが水洗になって、下水道で流れていく仕組みになったからです。それでも、影響は出るんですよ。
黄泉八殺ってのは、北東のように方位が決まっているものじゃないんです。玄関の向きによって、家ごとに違う方位になる。だから、玄関の正確な向きがわからないと、どこを確かめればいいかが決まらないわけ。正確な方位が間取り図に書いてあればわかるけどね。間取り図の方位の記号は目安のことがあるから、そういう図面だと、正確な向きは現地で測って初めてわかるんですよ。
あとね、黄泉八殺は、取り消せないんです。置物や家具の配置で埋め合わせることもできない。それに、時期によっても変わりません。風水では20年を一つの区切りとして考えるんだけど、黄泉八殺の方位は、玄関の向きを変えない限り、ずっと同じなんです。詳しくは「トイレの位置は玄関の向きで見る|家相の鬼門より先に知りたい黄泉八殺」に書いています。
家の真ん中のトイレ
家の真ん中のトイレは、良くない。こっちははっきり言います。
どうしてかというと、トイレってのはさ、汚物が溜めて置かれる場所だったわけですよ。大腸菌とかサルモネラ菌とか、そういうのが発生しやすい場所でもあるわけじゃないですか。そんなのが真ん中にあったらどうなると思います? 空気が全体に回るのは真ん中から外っていう考え方なんですね。閉め切ってる時によ。プラス、虫がいるじゃん。ゴキブリが寄ってくるんだよ。真ん中に、嫌じゃない?
家の真ん中は、長方形の間取りなら、四つの角を対角線で結んだ交点です。間取り図の紙の真ん中とは限りません。対角線を引いて、その近くにトイレがないかを見てください。
家の真ん中のトイレは、影響が充満するので、避けるのが無難です。黄泉八殺の話もそうだけど、ソフトの話じゃなくて、ハードの話だからねぇ。
鬼門のトイレは、風水の話ではない
「鬼門(北東)や裏鬼門(南西)にトイレがあると良くない」。これは嘘です。まず、鬼門ってのは風水の考え方じゃないんですよ。日本の家相の考え方です。
ただね、南西は良くないかもしれない。それは裏鬼門だからじゃなくて、西日が当たるからです。温度が上がりやすいから、溜まっていたものの腐敗が進んで、本当に体調が悪くなると思います。昔から台所や厠(かわや)を南西に作るのは禁忌とされてきたのも、西日でふん尿やなまものが腐りやすかったからだと、私は見てるんです。
北東にトイレがないことを確かめて安心しても、黄泉八殺を確かめたことにはなりません。鬼門については「鬼門は風水ではなく家相の考え方|裏鬼門が避けられる理由」にまとめています。
トイレは「きれい・豪華」、黄色は気分
トイレは健康に関わるので、絶対にきれいにする。できるだけ豪華にする。そして、トイレの広さは寿命に直結してしまう。こういうのは古典にあるんです。うちの門派に伝わる秘伝書にも書いてあります。
一方で、「黄色いものを置くと金運が上がる」は、嘘。気分です。「ふたは閉めておく」は、普通じゃないですか。昔の汲み取り式の時まではふたがないと臭くてやってられないでしょ。詳しくは「トイレの風水|金運の黄色は気分。見るのは南西と家の真ん中」で答え合わせをしています。
すでに南西にトイレがある家は、きれいにする、豪華にする、で補えます。それ以上の秘伝のやり方もあるんですよ。知りたかったら、コンサルを受けてください。
2番目は浴室|乾いているか、広すぎ狭すぎないか
浴室ってのはね、貞操観念を司る場所なんですよ。お風呂は裸で過ごす場所だけど、そこが日々どう手入れされているか。湿気がこもっていないか、乾いているか。乾いてカラッとしているのは身持ちが固くて、いつもジメジメしていると貞操観念が弱くなりやすいわけ。
運が強い人のお風呂は、きれいに乾かしてあるんです。壁にカビが生えていない。シャンプー類がいつも整理されてる。
広さも見ます。広すぎる浴室は、嫁に行かない、嫁を取らない。婚姻が遠ざかるんです。狭すぎる浴室は、家から出て行かない。自立や独立が遠ざかるんですよ。
3番目はキッチン|広さより清潔さ、西は要注意
キッチンはね、家族の健康に関わる場所です。広さより清潔さ。どれだけきれいにしているかにつきるんですよ。
位置で気をつけるのは西。西に位置するキッチンは、西日の影響で物が腐りやすいから要注意です。トイレの南西の話と、西日が理由という点は同じなんです。
4番目は寝室|寝る場所のまわりを見る
寝室ではね、寝る場所とそのまわりを見るんです。
- 扉の正面に寝ない
- 梁の下に寝ない。エアコンの真下も避ける
- ベッドの横にタンスを置かない
- 人形や服を置かない
- 風が通る部屋にする
- 人通りに面した部屋にしない
ベッドの位置は、「寝られるかどうか」で決まるんです。頭が入り口のほうにあると、寝られない。寝ている自分が鏡に映るのも、梁の下で寝るのも、寝られないからだめなんですよ。
北枕は、いい時もあるし、悪い時もあります。いい時ってのはね、北がドアから遠い時、つまり頭が入り口から遠くなる時です。「ドアに足を向けて寝てはいけない」って、ネットで書かれていることもあるでしょ。でもそれは、風水で言われてるやつじゃないと思いますよ。風水で言うならね、入り口のドアに頭を向けて寝たらいけない。向けていなくても、頭が入り口のほうにあるのが良くないんです。なんでもかんでも、風水って言えば信じてもらえるみたいなところがありますよね。
梁の下やエアコンの真下ってのは、「頭の上から何か落ちてきそうな形」が部屋の中に現れたものなんです。ベッドの横の背の高いタンスや本棚は、地震のときに倒れてきたら凶器そのものでしょ。
部屋の形やドアの位置で、その通りに置けない場合は、運の悪い家を借りたんだね、ということじゃないですか。しかも、自分で建てていたら最悪ですよね。ベッドの位置は住んでから動かせるけど、ドアの位置や梁の位置は動かせない。詳しくは「ベッドの位置を風水で決める|北枕はいい時も悪い時もある」に書いています。
玄関は「気の入り口」より「出ていく所」
玄関は、間取りの中で、置く物の話ばかりされがちなんですよ。でもね、玄関ってのは、内から外へ出ていく所でもあるんです。割合で言ったら、仕事に行く、学校に行く、って出ていくことのほうが多いはずでしょ。
そこが雑然としてるとね、外へ出ていくたびに「億劫だな」「嫌だな」って感じが染み付いていくんです。それが毎日のことだから、習慣になっていく。
ネットの玄関風水も、答え合わせをするとこうです。「正面に鏡を置いちゃいけない」って言いますよね。まあ合ってます。「靴を出しっぱなしにしちゃいけない」も、合ってます。観葉植物は、別にどうでもいい。玄関マットは、悪いものというか、ゴミが家に入らないんじゃない? ってくらいの話。玄関から奥までまっすぐ抜けている間取りが良くないのは本当だけど、理由は「気が素通りする」じゃなくて、勢いがついちゃうからです。
玄関の建て付けは、風水師に見てもらったほうがいいんです。玄関がどちらを向いているか、門とどう組み合わさっているか。ここは自分で判断するのが難しいし、住んでからじゃ変えられません。自分でやることは、きれいにしておくことと、中の配置。靴棚や靴箱は造り付けのことが多いから、選ぶ段階で見ておいてください。詳しくは「玄関の風水は「気の入り口」より「出ていく所」で考える」に書いています。
注文住宅の間取りは、ラフの図面の段階で見せる
注文住宅なら、風水師に見せるのは、ラフの図面ができたあとが一番いいんです。設計士さんに渡っちゃうと、「もう変更できません」「変更するなら料金をいただきます」って話になって、嫌な思いをしながら変更してもらうことになるから。もちろん、変更が無料の設計士さんもいますよ。
最低限見るのは、玄関と門の関係、それから玄関とトイレの関係の2つです。たとえば、リビングを南に広く取りたいからトイレとお風呂を北にまとめる、という案があったとしますよね。リビングを南に取るのは日当たりの話で、風水の向きとは別なんです。水回りを北にまとめていいかどうかは、北っていう方位だけじゃ決まらないんですよ。玄関とトイレの関係を見るわけ。
どの組み合わせならいいのかは、風水の専門的な知識がいります。今ここで教えても、間違う可能性が高いんですよ。詳しくは「注文住宅の間取りと風水|ラフの図面の段階で見せてください」でお話ししています。
間取りは、置物や家具じゃ補えない
土地や建物の形が悪いものってのは、置物や家具でも補えないんです。黄泉八殺の方位に水回りがあったら、これも置物や家具では消せなくて、対処は、引っ越すか、建て直すか、リフォームです。リフォームは勧めるよ。増築は勧めないし、構造が変わる改築も慎重に考えます。賃貸なら、借りる人は水回りを動かせないから、契約前に選ばないことが対処になるわけ。
カーテンの色や玄関マットなんてのは、最後の最後に考えることです。料理で言ったらパセリみたいなもんなんですよ。私たちが見ているのは皿。どんなに美味しいフレンチも、タッパーに盛り付けられたら台無しでしょ。詳しくは「風水で家を見るなら、カーテンの色や玄関マットは最後の最後」でお伝えしています。
間取りは、選ぶ前、建てる前に見る
玄関の中の配置や、ベッドの位置、家具の置き方は、住んでからでも直せます。でも、玄関の建て付けや、梁の位置は、住んでからじゃ直せないでしょ。水回りの位置を動かすなら、リフォームです。だから、選ぶ前、建てる前に見るんですよ。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。
