T字路の突き当たりの土地は風水でなぜ避けるのか|陣取る場所を間違えると
T字路の突き当たりの土地は、風水では避けます。住む家でも、お店でも同じです。建物の正面に向かって道路が一直線に伸び、建物の前で突き当たっている。そういう土地のことです。
T字路の先にある店は、結構な確率で20年以内に撤退している
まず、お店の話からします。これは相談者からということではなく、複数のそういう場所を観察した結果、得られている知見です。T字路の先にある店舗というのは、結構な確率で20年以内に撤退しているんですね。「必ず」ではありません。でも、結構な確率です。
怖いのは、陣取る場所を間違えると、メリットが得られないだけでなく、自分にデメリットが降りかかってくるということなんですよ。T字路の突き当たりは、その陣取る場所を間違えた例です。
気はまっすぐ進み、道の上の気は突き当たりに当たる
なぜT字路の突き当たりはそうなるのか。なぜかはわかりませんが、気というのはまっすぐ進むというセオリーがあります。そして、道の上に乗った気というのは、必ず突き当たりに当たるわけです。気というのは、秩序を保つ働きのことで、固体の生み出す流れのことです。
形で言えば、突き当たりに向かって一直線に伸びる道は、建物に向かって矢が飛んでくる形です。ブレーキの利かない車がその道をまっすぐ走ってきたら、必ず突き当たりの建物にぶつかります。風も道に沿って吹いてきて、突き当たりの建物にぶつかります。そのため、突き当たりには、住む人が受け流しきれないほどたくさんの気が集まってきます。こういう場所に住むと、トラブルや事故が増え、病気にもなりやすくなります。
土地を見るとき、私は「殺になっていないか」を見ます。尾根が自分の住んでいるところに向かって一直線に進んできていないか。川や道路の流れが自分のほうに向いていないか。T字路の突き当たりは、道路の流れがまっすぐ自分のほうへ向いている土地です。
突き当たりで起きるのは「怠惰」
気が当たり続けると、何が起きるか。怠惰が起こるんですね。
よほどの情熱、誇りを持って仕事をしている人でなければ、「なんで俺はこんなことやってんだろう」ということが起こりやすくなります。一つ一つの行動がめんどくさいなっていうところから出発してしまうので、そこで働く人が辞めていくわけです。
そういうことが繰り返されるうちに、店主は「何回育てても、自分の域まで育ってくれる人がなかなか出てこない」となって、ずっと自分でやり続けることになります。つまり、店主が自由な時間を手に入れることが少なくなるわけです。しかも、そういう場所はお客さんもあまり居つきません。なんだかわからないけど、行動を起こすのが億劫だということになってくるんです。
動くのが億劫だと、一回一回の行動の差は、数秒、数分かもしれません。でも、これを20年、30年と続けると考えてみてください。どれだけの行動の差になっていますか?
気づかないまま、撤退するところまで行く
急激な変化だったら気づきやすいんですよ、人はね。ただし、こういうことがずっと続くと、心身ともに疲弊してきて、撤退せざるを得なくなるというところまでは実感が湧かないわけです。
仕事をしていて、こう思ったことはないですか? この仕事を、あと20年、30年、本当に続けていくんだろうか。人って、そうやって思うことが一度や二度はあるはずなんですよ。
いい場所に陣取っている人は、同じ思いが湧いても「いやいや、俺の人生の目的、俺の夢はこうだ。そのために今こうやってるんだ」と戻ってこられます。ところが、こういう場所に陣取ってしまった人は、その思いを握りしめて手放せなくなっていきます。
袋小路の一番奥、マンションの廊下の奥も同じ。旗竿地も
T字路の突き当たりと同じように考える場所と、同じような考え方をする場所があります。
袋小路の一番奥。 車が通り抜けない行き止まりの道は、静かでよさそうに見えます。ところが、その一番奥の建物には、道路がまっすぐ向かってきます。形はT字路の突き当たりと同じ「矢」です。静かかどうかと、この形が持つ意味とは、別の話です。
旗竿地。 旗竿地は最悪です。袋小路の一番奥と同じような考え方で、道の一番最後ということになります。旗竿地には必ず道(竿の部分)があって、その道がかかる部分は風水上よくないとされています。だから、そこに建物がかからないように家を建てないといけません。そのうえ、道が最後に到達する場所なので、終着点という意味になってしまうわけです。
マンションの廊下の突き当たり。 一番奥の部屋も、土地のT字路の突き当たりや袋小路の一番奥と同じように考えてかまいません。一番奥の部屋を広く作ろうとして、そうなっているマンションも結構あります。私は選ばないですけどね。
土地の風水は、地図で確かめられる
T字路の突き当たりは、地図の航空写真を使えば、家にいながら確かめられます。見るのは次の3つです。
- 候補の正面へ、まっすぐ向かってくる道がないか
- その道が、建物の前で突き当たっていないか
- 道路が向かってくるのが建物のどの面で、自分が住む部屋がその面にあるか
賃貸の部屋を探すときは、「おっ、これいいじゃん」と思えた物件を、片っ端から私に「どう?」と聞くのが一番いい。そのとき、T字路の突き当たりやカーブの外側のように、地図を見て自分でも分かる形に当たる物件は、私に送る前に外してしまってかまいません。どうせ私が外しますから。
ただ、難しいのは複合的に見るところです。道が1本しかなければ簡単です。だけど実際は、近くに川も流れているし、道路も1本2本ではない。それから高低差もある。そういうのを複合的に見ていきます。T字路以外に避けたい土地の形は「選んではいけない土地|風水で避けたい7つの条件」にまとめています。
置物や家具では、土地の形は補えない
結論から言います。道路がまっすぐ向かってくる形の悪さは、置物や家具の配置で埋め合わせることはできません。形が悪いものは、目に見えない気の働きを方位や時間の理論で読む理気(りき)だけでは補正できないんです。だから、形は選ぶ段階で見ておきます。
カーテンの色や玄関マットは、最後の最後です。料理で言ったらパセリのようなもので、見ているのは皿のほう。どんなに美味しいフレンチも、タッパーに盛り付けたら台無しです。詳しくは「風水で家を見るなら、カーテンの色や玄関マットは最後の最後」でお伝えしています。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。
