陽宅風水とは|生きている人の家を、土地から部屋まで見る風水
陽宅風水ってのはね、生きている人が住む家を見る風水のことなんです。陽宅(ようたく)ってのは、人が住む建物のこと。
それに対して、亡くなった人の住まい、つまりお墓を見るのが陰宅(いんたく)の風水です。陰と陽って言葉は、ここでは亡くなった人と生きている人のことを指してるわけ。
陽宅風水と陰宅、どっちが先?
風水はね、お墓が先ですよ。
昔、国と国が争ってた時代にね、負けると先祖の墓が荒らされたんですよ。だから、絶対に荒らされない場所、先祖が安らかに眠れる場所として、どこに墓を建てるかっていうのが始まった。これが本当の本流の風水の始まりなわけです。
お墓を見るとしたら、そのお墓が大地の中のどこに立っているのかと、どっちを向いているのかを見るんです。陽宅風水で見る向きは、玄関と門の向いている方位です。これはあとでお話ししますね。
風水がどうやって生まれたかは「風水とは何か|家に何かを置くだけではない「環境構築の体系」」で詳しくお話ししています。
陽宅風水は、住んでいる人の毎日を見る
じゃあ、陽宅風水は何のためにあるのか。
陽宅は、今生きている人が毎日寝起きして、そこから仕事や学校に出ていく所でしょ。
運を作ってるのは言葉です。言葉。言葉ってのは、声だけじゃないんですよ。頭の中に湧いてくる言葉、文字、表情、ジェスチャー、選択も含むんです。言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は性格となる。そして住む場所ってのは、毎日の行動の母艦なわけ。つまり、習慣のタネなんですよ。
せっかく夢に向かおうとする時に、住まいが障壁になってることは、いくらでもあるんです。極端に言えば、マグロの漁師になりたいのに山に住む、木こりになりたいのに海辺に住む、みたいなことね。
占いってのは、癖を可視化するためのツール。風水は、癖を書き換えるためのツールなんです。
陽宅風水は、大から小の順に見る
陽宅風水で何をどの順番で見るか。一貫して、大から小の順なんですよ。
住まいを選ぶ順番で言うと、エリア、住む場所、建物の周辺、建物、建物の中、配置。この順です。
私の見方も、同じ考え方で並んでるんです。まず土地を巒頭(らんとう)で見る。巒頭ってのは、山や地形、建物みたいに、目で見て分かる形を見る方法のことね。次に、家そのものを陽宅遁甲盤(ようたくとんこうばん)で見る。陽宅を、奇門遁甲(きもんとんこう)の考え方で見るための盤です。それから家の中を八宅盤(はったくばん)で見て、部屋ごとの善し悪しは、門派に伝わる秘伝書で見ていくわけ。
土地から家へ、家から家の中へ、家の中から部屋ごとへ。陽宅遁甲盤は家そのものを見る盤で、家の中の細かい善し悪しまでは言ってないんですよ。厳密にはあるんだけど、家の中をより細かく見られるのは八宅盤なわけ。だから使い分けてるんです。
さっき言った陽宅の「向き」、玄関と門の向いている方位ってのはね、募集広告に書いてある「南向き」とは別物なんですよ。このことは「風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物です」でお話ししました。
陽宅風水でも、土地を決めた瞬間に8割決まる
陽宅風水でも、一番大きいのは土地なんです。
風水ではね、見えるもの(巒頭)と見えないもの(理気(りき))を8対2で考えるんです。理気ってのは、目に見えない気の働きを、方位や時間の理論を使って読むもの。土地を決めた時点で、その8割が決まっちゃうわけ。人生の中での運勢を支えることができるのは、土地がいいかどうかなんですよ。
それとね、形が悪いものってのは、理気だけじゃ補正できないんです。家具とか置物でいじっても同じ。カーテンの色や玄関マットは最後の最後なんですよ。詳しくは「風水で家を見るなら、カーテンの色や玄関マットは最後の最後」でお話ししています。
もう一つ。大地がよくても、建物がよくなければ成功はないんです。じり貧になる。土地も建物も、両方見るんですよ。
陽宅風水の前に、住む人を見る
それから、私が鑑定するときはね、風水の条件を見る前に、まずその家に住む方の運勢を見るんです。
人を見るときに使うのは、子平(しへい)。日本では四柱推命って名前で親しまれてるもののもとになった方法です。どんな気を持った方なのかを知ってから、土地と家を見て、住み始めてからの時と方位を考えるわけ。
人そのものを見る子平と、土地と家と時のメリットとデメリットを見る奇門遁甲。この二つは同じ原理で作られてるんですよ。だから、人も、場所も、時も、同じ原理の中で判断できる。私がこの組み合わせを使ってる理由は、ここにあるんです。
陽宅風水ってのは、家だけ見て終わりじゃないんですね。住む人を見て、土地を見て、家を見て、家の中を見て、部屋を見る。この順番なんです。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
