風水で引っ越しを考えるなら、新しい家より先に「今の家」を見る

結論から言います。風水で引っ越しを考えるなら、新しい家を探す前に、今の家を見てください。

引っ越しの相談では、「この一件を見てほしい」と言われることがよくあります。もちろん、それも見ます。でも私は、その前に、今住んでいる家があなたにどんな運勢をもたらしてきたかを見るんですね。

今の家のレベルが、次の家で何を目指すかを決める基準になるからです。

私は、引っ越しを「今の家」から見る

私が引っ越しの相談を受けるとき、新しい家を見る前にやることが3つあります。

  1. 住む人を見る
  2. 今の家が、住む人にどんな運勢をもたらしてきたかを読む
  3. 新しい家で何を達成したいのかを、住む人が決める

この3つが済んでから、新しい家のエリア、まわりの環境、玄関と門の向き、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ、間取り、と順に見ていきます。

2と3は、切り離せません。今の家のレベルが分かって、初めて「次の家で何を目指すか」が決められるわけです。

住む人と土地の、合う・合わない

まず、住む人を見ます。私は、生年月日と生まれた時間から、その方の運勢の傾向を読みます。そして、土地やエリアにも性質があります。

住む人に合う性質の土地へ引っ越すと、思いを遂げる方向に物事が起きやすくなります。合わない性質の土地へ引っ越すと、思いから遠ざかる方向に物事が起きやすくなります。

都市は、それ自体がすでによい場所として成り立っています。都市っていうのは、いいとこだけが残ったんですよ。ただし、それは「その人にとってよい」という意味ではありません。だから都市では、その中でエリアを選ぶわけです。

今の家の、何を見るのか

今の家については、次のところを見ます。

  • エリア:その家が、まわりの山の流れの中でどこにあるか
  • まわりの環境:川や道路との関係。まわりの丘、大きな建物、窪地、土の質
  • 向き:玄関と門がどちらを向いているか
  • 格:玄関と門の向きの組み合わせが、とくによい組み合わせ、とくに悪い組み合わせに当たっていないか

風水では、川や道路は「富むか、貧するか」を司り、まわりの丘や建物、窪地や土の質は「健康か、早くに亡くなるか」を司ると考えます。向きは「成功するか、失敗するか」を司ります。

これらを合わせて、今の家があなたに何をもたらしてきたのかを読みます。向きについては風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物ですで、川や道路の形については土地の風水|川と道路のカーブは外側を避けて内側を探すで詳しく書いています。

今の家がよい家なら、次も同じかそれ以上の家を選ぶ

今の家がよい家だった場合、新しい家も、同じかそれ以上の家を選ばないといけません。今の家より格の低い家に移ると、運が悪くなったように感じてしまうからです。

悪い条件がないことと、今の家と同じかそれ以上の家であることは、別の話なんですね。

反対に、今の家がよくない家だった場合は、新しい家で改善できる余地があります。

どちらに当たるのかは、今の家を見てみないと分かりません。だから、今の家から見るんです。

「何のための引っ越しか」を、今の家を基準に決める

今の家のレベルが分かったら、それを基準に、次の家で何を達成したいのかを決めます。「向かっていく先」を決めるのは、住む方です。

運というのは、目的に対して決まるものです。何を実現したいのかが決まっていなければ、その家が自分にとってよい家なのかどうかも、決めようがありません。

悪い条件を避けるのは、向かい風をなくすことです。向かい風がなくなれば無風になります。でも、無風になることと、追い風を受けて進むことでは、結果が違うんですね。悪い条件を避けたあとに候補が二つ残ったとき、どちらを選ぶかの基準になるのが、「何を実現したいのか」という目的です。

目的によって、選ぶ時期や方位も変わります。種類が違うんですよ。

家族で住むなら、目的はだいたい家の主人に合わせます。家の主人というのは、最終決定権を持っている人のほうです。共働きでも、奥さんの収入のほうが多い家庭でも同じです。

だから、子どもの受験の場合は、家の中をいじって差し上げるほうがいい。引っ越しそのものを子どもの受験のためにするのは、子どもにそんなに圧をかけたいのかな、と私は思ってしまいます。

今の家で不調が続いているなら、余裕があれば待たなくていい

「吉方位の時期を待て」「今年は方位が悪いから動くな」とネットに書いてあって、引っ越しをためらっている人もいると思います。

家族も自分も元気で、仕事も順調な人が前向きに住み替えるなら、時期や方位を選んだほうがいい。ただし、目的がはっきりしていればね、ということです。

でも、家族の体調がすぐれない、仕事にも陰りがある、という家なら話は別です。それは住んでいる一人に影響がどうこうではなく、全員に影響が出ている感じがしますよね。そういうマイナスのほうに引っ張っている家なのだとしたら、待っている間、ずっと影響を受け続けたいんですか、ということです。

引っ越す余裕があるなら、すぐ引っ越したほうがいいと私は思います。

引っ越す前に見てほしい

私のところには「最近引っ越したので、家の風水を見てもらえませんか」という相談がよく届きます。

でも、住み始めてから条件がよくないと分かっても、すぐに引っ越し直すのは簡単ではありません。お金もかかります。とくに、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ(黄泉八殺)は、ソフトの話ではなくハードの話です。住んでから家具や置物でどうにかなるものではありません。

だから私は、風水を気にしてほしい時期の一つとして、引っ越す前を挙げています。それも、新しい家だけでなく、今の家から見てほしいのです。

土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。

※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。

風水師 福満寿徳

この記事を書いた人

福満寿徳(ふくみつ・としのり)

風水師
一般社団法人全日本風水師協会 理事長

風水師歴17年。鑑定経験は、風水を含む占術全体で5,000件以上。東洋の占術16種を扱っています。元NHKカルチャー講師です。

風水の仕事の前は、不動産の営業をしていました。父は風水師です。風水を学ぶと決めたのは、電力会社のイベントで無料の姓名判断を受け持ち、一人10分ほどで40人ほどを鑑定した日でした。一度きりの鑑定ではなく、環境まで変える仕事がしたいと思ったのです。

今は全国を回り、住まい、会社や店舗、お墓まで、土地と建物を決める前のご相談を受けています。