賃貸の部屋選びで、風水で最低限見ること|借りる人に変えられない条件から
賃貸の部屋を風水で選ぶとき、最低限見てほしいのは、借りる人には変えられない条件です。
賃貸の風水というと、玄関の掃除や部屋の色の話がよく出てきます。でも、家具や置物の配置は、住み始めてから自分でやればいいんですね。建物のまわりの道路や隣の建物は、住む人には変えられません。賃貸では、玄関の向きや水回りの位置も、借りる人には変えられません。だから、契約の前に見ておくわけです。
賃貸の風水は「変えられるもの」と「変えられないもの」を分けて見る
住まいの条件は、3つに分けられます。
- 自分で動かせるもの:家具、置物、カーテン、玄関マットなど
- 賃貸では借りる人が動かせないもの:玄関の位置と向き、トイレなどの水回りの位置、間取り、天井の梁など
- 住む人には変えられない外の条件:建物の前の道路、近くの川、隣や向かいの建物、まわりの地形など
1をどれだけ工夫しても、2と3は変わりません。
しかも、形が悪いものは、置物や家具では補えません。「この置物を置けば大丈夫」と思っている方には、これまでの常識とは逆の話だと思います。でも、私にとっては当たり前のことです。
見る順番は、外側から内側へ
私が物件を見る順番は、エリア、住む場所、建物のまわり、建物、建物の中、そして配置です。外側から内側へ、大きいところから見ていきます。
カーテンの色や玄関マットは、最後の最後です。料理で言ったらパセリのようなもの。私たちが見ているのは皿です。どんなに美味しいフレンチも、タッパーに盛り付けられたら台無しというものです。
外側から見ていくと、早い段階で見送る候補が出てきます。見送った候補は、部屋の中まで細かく見なくていいわけです。
建物のまわり:見れば分かる形から外す
建物のまわりの形は、風水を学んだことがない方でも、見れば分かります。避けたいのは、たとえばこういう所です。
- 建物に向かって道路がまっすぐ伸びてきて、建物の前で突き当たっている(T字路の突き当たり)
- 行き止まりの道の、一番奥にある(袋小路の一番奥)
- 向かいや隣の建物の角が、こちらの窓や玄関に向かってくる
- 高い建物と建物の隙間の、ちょうど正面にある
- 川や道路、線路のカーブの外側にある
- 建物の裏に急な崖がある。崖の上に建っている
まわりが低い家ばかりの中で一棟だけ高い建物や、丘の頂上に建つ家も、住む場所としてはあまりよくありません。
道路や川の形は、地図の航空写真を使えば家にいながら確かめられます。こういう形に当たる物件は、自分で外してしまっていい。建物の高さや裏の崖は、上から見た地図には出てこないので、現地で見ます。
ただ、本当に難しいのは、複合的に見るところです。道路が1本しかなければ簡単です。でも実際は、近くに川も流れているし、道路も1本2本ではない。高低差もある。カーブの内側でも、ほかの条件によってはだめな場合もあります。ここから先は、風水師の仕事なんですね。
建物:広告の「南向き」と、風水で見る玄関の向きは別
募集広告の「南向き」は、ふつう、主な窓やバルコニーがどちらを向いているかを表しています。つまり、日当たりの話です。
風水で見る向きは、玄関と門がどちらを向いているかです。マンションなら、エントランスと玄関を見ます。マンションやアパートでは、バルコニーと玄関が反対側にある間取りがよくあります。そういう部屋では、広告に南向きと書いてあっても、玄関から外へ出るときは北に向かって出ていくことになるわけです。
間取り図の方位の記号は目安です。正確な向きは、現地で測って初めて分かります。向きのことは風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物ですで詳しく書いています。
建物の中:トイレの位置と、部屋の広さ
玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ。 玄関がどちらを向いているかで、その家で特に気をつける方位が決まります。この方位を黄泉八殺(こうせんはっさつ)と言い、そこにトイレなどの水回りがあるかを見ます。影響は命に関わります。下水道になった今は、昔ほど強くは出ません。それでも影響は出ます。黄泉八殺の話はソフトの話じゃなくてハードの話なんですね。借りる人はトイレを動かせませんから、契約の前なら、選ばないことです。
家の真ん中のトイレ。 家の真ん中にトイレがあると、影響が家全体に充満します。避けるのが無難です。家の真ん中は、間取りが長方形なら、四隅を対角線で結んだ交点です。間取り図に線を引いてみてください。
住む人数に対して広すぎないか。 同じくらいの家賃で一部屋多い物件があると、広いほうにしたくなりますよね。でも、住む人数に対して大きすぎる家は避けます。収入に対して家賃が高すぎる家も、大きすぎる家の一つです。掃除が行き届かない部屋が出て、乱れが広がっていきます。使わない部屋の分の家賃も、毎月払い続けることになります。1万円の服を一度着ただけでしまい込むより、1,000円の服を気に入って10年着るほうが、お金を効率よく使っているわけです。
ベッドを置く場所があるか。 梁の下で寝てはいけない、というのは本当です。寝られないからです。エアコンの真下も避けます。真下を外してベッドを置ける空間があるかを、写真や内見で確かめておきます。どうしても置けない部屋なら、運の悪い家を借りたんだね、ということになってしまいます。
内見では、近所と部屋の「感じ」を見る
内見でまず見てほしいのは、近所です。隣近所に変な人がいないか、目を光らせてください。ベランダや玄関の前に物があふれている、ゴミ置き場が荒れている、張り紙が多い。違和感って、やっぱりあるものです。
部屋の中では、ひびが入っていないか、カビが生えていないか。それから、入ったときにムワンとすると思いますが、それが嫌な感じがしないか。感じなんですよ。フィーリングでいいんです。
あわせて、地図では分からない建物の高さや、建物の裏の様子も見てきてください。写真は、気になったものだけを大きく撮るのではなく、候補の建物とまわりの道路や建物が一緒に写るように撮っておきます。
確かめられなかったことは、「問題がない」ではなく「まだ確かめていない」として残しておきます。
契約の前に、片っ端から風水師に聞く
私のところには「最近引っ越したので、家の風水を見てもらえませんか」という相談がよく届きます。でも、住み始めてから条件がよくないと分かっても、すぐに引っ越し直すのは簡単ではありません。お金もかかります。
だから、「おっ、これいいじゃん」と思えた物件を、片っ端から「どう?」と聞いてもらうのが一番いいんです。送ってほしいのは、物件の住所、できれば建物名、物件を紹介しているページのURL。ネットに出ていない物件なら物件資料のコピーと、間取り図は最低ほしい。
この記事の条件に当てはまらなかったからといって、その部屋があなたに合う部屋だと決まるわけではありません。ここまでの話は、避けたい条件を見落とさないためのものです。
土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。
※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。
