西向きの玄関は風水で悪いのか|今の20年は西向きがいいところが多い

「西向きの玄関は金運が逃げる」「西日が入って良くない」ってネットに書いてあって、不安なんです。風水で西向きの玄関って、どうなんですか? こういう質問をもらうんですよ。

何言ってんですか? 今は西向きがいいところが多いんですよ。ただし、全部じゃないので。

ネットでは「西向きの玄関はよくない」と言われている

「金運が逃げる」「西日が入って良くない」って、ネットに書いてあるんですよね。それを読んで、西向きの家を候補から外そうとしてる人もいると思うんです。

西日ってのは、午後から夕方にかけて西から差してくる日差しのことですね。夏は室内が暑くなりやすいから、住まい選びでは西日が強い部屋を嫌う人が多いわけです。

金運のほうは、そもそも「金運って何?」ってところから考えたほうがいいんですよ。その話は「「運がいい」とは何か|風水で家を整える前に決めること」と「風水で金運を上げたい人へ|お金の機能と本当の問題」でしています。

風水の向きは、玄関と門の向き

まず押さえておいてほしいのはね、風水でいう向きってのは、玄関と門の向いている方位のことなんです。玄関から外へ出ていくとき、どの方角へ向かって出ていくか。それを見るわけ。向きってのはね、成敗に影響すると考えるんです。事を成すか、成さずに敗れるか。よくない向きの家だと、事を成す前に途中でやめてしまう、諦めてしまうことになりやすいんですよ。

物件資料の「南向き」「西向き」ってのは、ふつう、主な窓やバルコニーがどっちを向いてるかを表してるんですね。日当たりの話なんですよ。風水の向きとは別物なんです。

だから、西日がたくさん入るかどうかと、西向きの玄関がいいかどうかは別物なんです。西日が関わる話は、ほかにあるんですよ。たとえばマンションの西側の角部屋は、西日が入るでしょ。黄昏やすいんですね。精神的に落ち込んでいく。未来のワクワクを考えるんじゃなくて、過去のしくじりを思い出したりね。気持ちが落ち込みやすい方なんかは、やめたほうがいいかもしれません。向きのことは「風水の「向き」は、不動産屋さんの「南向き」とは別物です」で詳しく書いています。

いい向きは、20年に1回変わる

じゃあ、西向きの玄関はどうなのか。

時代によって、いい向きってのは変わるんです。風水では、20年に1回、気が変わっていくとされてるんですね。今の20年は、2024年から2043年まで。この20年は、西向きがいいところが多いんですよ。

だから「西向きの玄関はよくない」と、向きだけで決めつけちゃうのはおかしいわけ。

西向きでもだめなところは、門との関係で決まる

ただしね、全部じゃないんです。西向きでもだめなところは、門との関係性で決まってくるんですよ。

門との関係ってのは、玄関と門の向きがそろってるかどうか、ってことじゃないんです。結構専門的になるんだけど、その組み合わせによって、その家が使用可能か、だめかがだいたい分かることになってるわけ。玄関の方位には八方位、門の方位には二十四山方位を使うんです。門の方位は特殊なまとめ方をして6パターンになる。だから8×6で、組み合わせが48種類あって、それを測るんですよ。

向きは、間取り図だけでは決めきれない

玄関がどっちを向いてるかは、間取り図の方位の印でだいたい分かります。マンションなら、エントランスと玄関を見るんです。自分の部屋の前に門があるタイプのマンションもありますよね。そこも測ることにしてるんですよ。

ただね、間取り図の方位の印ってのは目安なんですよ。正確な方位が間取り図に書いてあれば分かるけどね。そうじゃなければ、現地で測るわけ。

向きがよくても、黄泉八殺は別に見る

もう一つ、向きと一緒に見てほしいのが、黄泉八殺(こうせんはっさつ)です。玄関がどっちを向いてるかで、その家で特に気をつける方位が決まる。その方位にトイレなどの水回りがあるかを見るんですね。影響は命に関わります。下水道になった今は昔ほど強くは出ないけど、それでも影響は出ます。

いい向きのほうは、20年の区切りが変わると、家のよしあしが変わる部分があるんです。でも黄泉八殺の方位は、玄関の向きを変えない限り、ずっと同じなんですよ。だから、西向きがいい時代だからって、そこを見ないでいいことにはならない。詳しくは「トイレの位置は玄関の向きで見る|家相の鬼門より先に知りたい黄泉八殺」でお話ししています。

向きを見る順番

私は物件を、後から変えにくいものから順に見るんです。エリア、まわりの環境、玄関と門の向き、玄関の向きとトイレの位置の組み合わせ、間取り。向きは、その真ん中ね。

大地がよくても、建物がよくなければ成功はないんです。じり貧になる。逆に、玄関がいい向きでも、まわりの形が悪ければ、それは補正できないんですよ。形が悪いものってのは、家具や置物で整えても補正できないんです。

土地と建物で迷っているなら、風水師に相談する一択です。不動産屋も建築士も、その土地と建物があなたに合うかどうかは見ないからです。

※風水は、病気を治すものではありません。病気と向き合う本人とご家族が、落ち着いて医師と話し合えるよう、住まいの環境を整えるものです。治療については、必ず医師にご相談ください。

風水師 福満寿徳

この記事を書いた人

福満寿徳(ふくみつ・としのり)

風水師
一般社団法人全日本風水師協会 理事長

風水師歴17年。鑑定経験は、風水を含む占術全体で5,000件以上。東洋の占術16種を扱っています。元NHKカルチャー講師です。

風水の仕事の前は、不動産の営業をしていました。父は風水師です。風水を学ぶと決めたのは、電力会社のイベントで無料の姓名判断を受け持ち、一人10分ほどで40人ほどを鑑定した日でした。一度きりの鑑定ではなく、環境まで変える仕事がしたいと思ったのです。

今は全国を回り、住まい、会社や店舗、お墓まで、土地と建物を決める前のご相談を受けています。