2005年頃から、オンライン上でやたらと「占い」が浸透しているようです。
手軽に自分の運勢を知ることができる、ということに関して、多くの人が興味を持っていることの表れでしょう。
私自身、いろんな占いのサイトを訪問して思ったことは、
「で、自分の将来がどうなっていくのか、その浮き沈みを知ってどうしたらいいのか?」
ということです。
結論から言えば、「五術」と「占い」の最大の違いは鑑別診断結果に対しての「対処法」です。
「五術」についてはこちら
「占い」では、自分の未来についてどうしたらいいのか、という答えは、占い師の経験則に基づいたアドバイスによって行われるか、開運グッズと称した商売に行き着くのが主流です。
そのやり方を批判する意図はありません。
プラシーボ効果にはなるでしょう。
しかし、これはあまりにももったいないことです。
なぜなら、占いの基礎とも言うべき理論は、その他の現象とつながっているからです。
例えば、四柱推命専門の占い師に鑑定を依頼した場合、自分がどのような一生を過ごしていくのか、時間の作用に対して自分のエネルギーがどの方向性に向かうのかを知ることができます。
四柱推命の専門家は、その点における研究は素晴らしいので、かなり精密な鑑定をしてくれるはずです。
しかし、その後の対処法については、知識に乏しいということになります。
当たり障りのないアドバイスをして終わるのが目に見えています。
また、当人にもそこまでしかできないという限界点が見えていることでしょう。
しかし、風水師の場合は、四柱推命で得られた自分の将来の浮き沈みに対して、例えば奇門遁甲という卜術を用いて、チャンスの時期により多くの利益を生み出し、ピンチの時期に不利益を最小に止める手助けとなる対処法を施します。
そこで例えば何をするのかというと、人は住宅環境から多大な影響を受けていますから、自分の住んでいる住宅環境を選定し直し、居住空間をより良い環境へと整理整頓整備して、マイナスを最小限に、プラスを最大限に、というような対処法に取り組むのが住居の布陣、つまり風水・家相の良し悪しです。
風水を始めとする「五術」の世界では、この「占い」に対しての「対処法」までが体系的に整理されています。
ここが「五術」と「占い」の最大の違いです。
「五術」の対処法は、中国4000年の歴史によって積み上げられた膨大なデータから抽象された対処法ですから、その精度はここ数十年で開発された思いつきにも等しい開運グッズとは到底比べ物にならないほど効率の高い対処法である、ということになります。